釜山の南浦洞で買ったBLACKPINKグッズ
東莱ハルメパジョンを食べて釜山駅に戻る。ホテルに戻っても、やはりユウさんは帰っていなかった。部屋のカギはユウさんが持っているので、南浦洞で買い物をして時間を潰すことにした。
土産物屋でBLACKPINKのカレンダーとメモ帳、クリアファイルを見つけた。店の人が「これとこれとこれ全部買うなら安くします」と言われて買ったら、値札がはがれていて本当に安くなったのか怪しかった。
ホテルに帰っても、ユウさんはまだ帰っていない。仕方がないので、フロントで「チングガ ヨルセ カジゴ ナワソ」(友達がカギを持って出かけてて)と言うと、状況を理解してもらえて部屋のカギを開けてもらえた。
金井山頂まで行った?
20時過ぎた頃にユウさんが帰ってくる。
「どこ行ってたんですか?」
「赤井さんは山頂に行くものと思って、私は山頂に行ったんですよ」
「私が事務所でロープウェイ乗り場を聞いているうちに、入れ違ったんですね」
「今まで釜山タワーに登ってました。展望台から広安大橋見ましたが綺麗でしたよ」
私がカギがなくて部屋に入れなかったと話すと、「赤井さんならフロントで話せるだろうと思いました」と言う。
釜山タワーの展望台から広安大橋の夜景を見下ろすという考えはなかった。次に来たときは試してみたい。
釜山の地下街で20000ウォンで買ったムン・ジェイン大統領の切手シート
パク・クネの切手シートは80000ウォン
昨日のブタの置物を買った店の近くに切手屋があった。歴代大統領の切手シートセットが欲しかったので、「アニャ~セヨ~」と入ってみる。ユウさんも一緒だった。
店主は日本語ができないので、簡単な韓国語で話す。切手のファイルをめくるとムン・ジェイン大統領の切手シートがあり、「オルマエヨ?」と聞くと「2000ウォン」。次に大統領らしき人物の切手、「ヌグエヨ?」(誰です?)と言うと「イ・ミョンバク」、値段は70000ウォンだ。次にパク・クネの切手シートがあって、値段は80000ウォン!
「現職のほうが安いんですね」とユウさん、「捕まったからプレミア付いたんですかね?」と私。パク・クネを買いたかったが、予算的にムン・ジェインで手を打った。徴用工問題で日韓関係は冷え切ったが、切手屋の店主と過ごしてひとときは暖かい時間だった。また釜山に行ったら、今度はパク・クネ切手シートを買いたい。
念願の東莱ハルメパジョン チャルモゴッスムニダ!
2016年の釜山旅行からずっと食べたいと願っていたパジョンを注文する。小で22000ウォンとはいい値段だ。どんな美味なのか期待。
パンチャン(お通し)が来る。金色の取り皿がゴージャス、有名店の貫禄を感じさせる。キムチなどをつまみながらパジョンを待つ。
そうこうしているうちにパジョンが来た。小なのにわりと大きい。これだから韓国料理は一日の最初の食事にしないといけないのだ。
外はフワフワ、中がトロトロで焼き加減が絶妙だ。これを食べそこなうなんて、ユウさんは運がなさすぎる。しかし、このパジョンは数人で分けて食べるのが、おそらく普通だろう。ひとりで食べるには大容量だった。
「チャル モゴッスムニダ」(ごちそうさまでした)と言って店を出る。ホテルに戻ったらユウさんは帰っているだろうか? とにかく駅に向かおう。
ついに東莱ハルメパジョンに入店
3
店に着いたのは2時30分ぐらいだった。伝統を感じさせる豪華な店だ。
「アニョハセヨ~」と店に入り、いつものように店員さんに「ハンミョン」(1名)と言う。ひとりの客は私だけだった。
メニューはどの言語にするか聞かれた。「チャイニーズ? ジャパニーズ?」と言われたような気がする。コースメニューもあったが、ここは当然パジョンだ。サイズは一番小さい「小」に決めた。
東莱ハルメパジョンへの道のり
こんな.変な場所じゃ、前回の旅行のときにわからなかったわけだ。「カムサハムニダ!」と言うと、男性はニコリと笑って今来た道を戻っていった。韓国旅行ではこうした現地人との交流がいい思い出になる。日韓関係が悪くなっても、国民同士はうまくやっていけるのだ。
念願の東莱ハルメパジョンに到着したというのに、ユウさんが来れなかったのは残念だ。私は扉を開けて店に入っていった。
東莱ハルメパジョンはどこだ?
梵魚寺から梵魚寺駅行きのバス乗り場がわからず、ランニングで梵魚寺駅に戻った。
電車で東莱駅に来たのはいいが、問題はここからだ。前回の釜山旅行でも東莱ハルメパジョンを探しに来て、メガマート近くのセブンイレブンまでは来たものの、その先がわからない。
この地図ではセブンイレブンまで来ればすぐ近くのように書いてある。何度もウロウロした挙句、飲食店の呼び込みをしていた黒い服の太った男性に「チョギヨ、トンネハルメパジョン オディエヨ?」と地図を見せた。男性は「ヨギ?」(ここ?)と地図を眺め、持っていたスマホで検索した。
男性に案内されて、人の少ない裏道に入る。オイオイ、仲間が待ち構えてて取り囲まれたりしないだろうな? 合気道やってるから、おかしなことあってもなんとかなるだろうと、薄暗い裏道をついていった。
金井山城のロープウェイをあきらめる
案内所に着くと男性の職員さんが金井山城の地図を広げて、「ロープウェイは南門の近くで、さっきの道を行けば着けます」と日本語で教えてくれた。「南門までどれくらいかかりますか?」と聞くと、「2時間くらいかかりますね」と言われる。もうすぐ12時になろうとしている頃だった。
2時間もかかったら、東莱ハルメパジョンに行く時間が遅くなってしまう。ロープウェイはあきらめて、ポモサに引き返そう。そのことをユウさんに伝えようと、また北門に戻って山を下りることにした。
しかし、ポモサまで戻ったのに、ユウさんに出会わなかった。どこ行ったんだ、ユウさん?