博多のゲストハウスで韓国人留学生と話した
ゲストハウスで韓国人留学生と会った
12月13日の朝8時30分発のビートルで釜山に行く予定だったので、前日の夜に博多のゲストハウスに泊まった。今回は友人と二人旅でツインルームを予約した。
21時ぐらいに共用ラウンジで友人とテーブルに座ると、前の席に若い男性が「こんばんは」と言って座った。後から来た集団が男性と韓国語で話し出したので、「ハングギン イムニカ?」(韓国人ですか?)と聞くと、男性は「はい」と言った。「僕たち、明日から釜山に行くんですよ」「そうなんですか」という感じで話が始まった。
美味しいお店はどこですか?
「このへんで美味しいお店ってどこですか?」と流ちょうな日本語で男性が聞いた。「ラーメンなら駅前の二男坊が一番。うどんならかろのうろんが有名」と言うと、男性はスマホで検索しはじめる。「うどん平はタモリ行きつけのお店で、いつも人が並んでる」と言うと、「今から外に出るんで、開いてる店に行ってきます」と男性は出て行った。
慰安婦の個人請求はアリだと思うんです
夜中3時すぎに目が覚めて共有スペースにお茶を飲みに行くと、また男性に会った。彼は「シャワー浴びに来たんです」と話しだした。ソウル出身で関東に長く住んでいたという。日本での就職を希望する彼は、最近の日韓関係にも触れた。「慰安婦が自分から志願したといっても、韓国が不利な立場だったから、不利な条件を飲まされてたと思います。だから個人請求ってのもアリだと思うんですね」と言った。
歴史の真実は誰にもわからない
「自分も歴史はかなり勉強して、図書館の郷土資料室にあった現代文で書いてるのは全部読んだけど、歴史は結局のところ何もわからないんですよ」と、いつも言っていることを話した。
「勉強していくと、常識を根底からくつがえす説がいくつも出てきて、確かといえるものが何もないんですよ。日本も韓国も政府が国民を支配するのに都合いい情報を流してるだけで、真実は誰にもわからないんです。徴用工問題で韓国に厳しい態度を取り始めたのも、日本の消費税率が上がったから国民の怒りを反らすのに、ちょうどいい悪役として利用しているんだと思います」
世の中には支配する者とされる者がいるだけ、その趣旨に男性も「うーん」という感じで黙って聞いていた。話しているうちに眠くなったので、私は部屋に帰った。しかし、日韓関係の微妙な時期に韓国人留学生と話ができたのは非常に有意義だった。釜山旅行を次の日に控えて幸先がいいと思った。